みるとみえる

世界文学と「わたしの言葉」をこよなく愛する女の子の創作ノート

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ミントティー

おなかがすいて目がさめた 子どもを抱いて 秋の朝の光のなか おっぱいをあげている ミントティーがあたたかく淹れられ わたしはひそやかな満足を味わう おなかがすいている 子どもはかわいい ふわふわのほっぺたとぷっくりしたおなか この小さな体に未来の全…

ハイヤーセルフとつながる?

昨日の瞑想中に、ハイヤーセルフと自分の視点が入れ替わったように感じた。 というのも、ハイヤーセルフは自分の心の中におり、心でつながれると聞いたので、自分の心の中でそれらしいものを探してみたのである。 いつもは、わたしからハイヤーセルフにいろ…

水彩画:おかあさんとこども

夏の朝

朝だね。

今日は小説をおやすみします

いつも夜中の12時になると、「ああ、今日が終わる。だけど、その前にやることをやらなくちゃ」と思う。 それから大急ぎで小説を書くんだけど、なぜかもう眠いし、なんとなく気乗りしないから、今日は書かないことにしようと思う。 書かないこともまた勇気…

短編小説その3(つづき1)

* * * 最初のころ、シェンはロドリゴに惹かれていたわけではなかった。ロドリゴにみんなの前で口説かれても、彼女はロドリゴの言葉が信じられないといったふうで、距離を取るようにしていた。 しかし、わたしたち夫婦と友人達で企画したパーティーに、シ…

短編小説その3

ーーごめん、やっぱりうちには泊められない。でも、もしほかにどこにも行くあてがなかったら、また連絡して。 もしかしたら冷たいかしら?と迷ったけれど、こんな返事を送った。半年前に上海に戻ったはずのシェンから、「いまパリにいる、泊めてほしい」とメ…

短編小説その2

パリの空に浮かんで、船に揺られているような気持ちだ。 このところ、ひどく暑い。窓を全部開け放って、風の通りをよくする。あるいは、窓に布を下ろして、強すぎる日差しをさえぎるようにする。そのへんの臨機応変な対応が、まるで航海途中の船乗りの気分だ…

短編小説その1

夕焼けの残りが、屋根に並んだスレートに当たって、キラキラとオレンジに輝いている。ゆったりした雲がピンクに染まり、その間はムラサキ色で、おもちゃのシマウマみたいな空だった。 シマシマの上にかかった細い三日月の向こうから、白い風船が流されてきた…